2人に1人の、ひとりです。
ガン患者は、今や日本人の2人に1人だそうですね。私は、そのひとりです。ステージ4、末期の肺ガン。
幸い痛みはなく、息切れや咳などの症状も今のところ軽く、ほぼ普通の生活をしています。ただ食欲はあまりありません。流動食中心です。
固形のものは少量しか食べられないので、体力はガタ落ちです。
いずれ一人暮らしが無理になったら、近くのホスピスに移る予定です。数ヶ月まえから予約済みなので、安心です。
そこは、カーテンも壁紙もピンク系の花柄。大きな窓からは青々とした田んぼがみえ、とても気持ちよさそう。(田んぼはもう茶色くなっているでしょうが)
具合が悪くなったら、いつでもいらっしゃい、と言われています。
私は76歳ですが、遅くも早くもなく、今ちょうどよいときだと思い、ガンになったのはとてもタイミングが良かったと、天に感謝しています。
誰でも必ずいつか死にます。その意味では、死は当たり前のことです。
そんな死を多分、間近にした日常を、書いてみたいと思います。